生産ポリシー
ゴムマスターバッチはゴム製品の原材料です。 これを製造するゴム練り工程は、原料の配合比や混練り条件がゴムマスターバッチの品質に大きな影響を与え、非常に難易度の高い工程といえます。 当社はこの工程に対して、コンピュータ制御された最新の設備を投入し、高品質の製品を安定供給することを実現しております。
国内でも有数の設備を誇るゴム練り専門工場
エスイーシー化成は、噛合式140Lインターナルミキサーと接線式150Lニーダーの2段練りによるCMB第一工場、噛合式84Lミキサーとロール多段練りによるCMB第二工場、噛合式75Lニーダーと接線式75Lニーダーの2段練りによるFMB工場、接線式55LニーダーとロールによるSMB工場、新たに加わったクリーンルームでの20Lニーダーを中心とした小口特殊ゴム用のUMB工場など、量産から小口ロット生産、色ゴム生産、ゴム薬品バッチ生産などに対応できる設備を有しており、あらゆるニーズにお応えできるゴム練り専門工場です。
“ 全てが機械まかせというわけにはいかない! ”
ゴムは生きています。 コンピュータ化と最新の設備で生産されたゴム生地は人間の介入があって始めて安定した確実なものとなって行きます。人の五感は微妙な変化を感知しゴム生地の異常を察知します。
CMB工場
●ミキシングロール
ミキサーや加圧ニーダーの後には十分な混練り能力を持ったミルブレンダー付きの24″×72″ロール機を備えています。フロントロールはドリルドロールの採用により抜群の冷却性能と、油圧モーターの装備により前後のロールをそれぞれ自在の回転数で操作できることです。粘着性やバギング性のある難しい生地も難なくこなすことができます。
●ミキサー(MR-135E)
A練りはロール練りに近い混練り機能を備えた「噛み合い型ローター」が特徴です。主モーターは480kwの変速制御が可能な直流モーターで、最適回転数が選択できます。冷却水はチラーによる冷却で低温練りに寄与できます。夏場の結露防止や寒冷季の低温対策としては温水による加温を併用しています。
●ミキシングコントローラー
計4台のコンピューターが配合から混練り終了までを制御。ヒューマンエラーを確実に排除し、生産されるゴム生地の品質、信頼性を保証しています。新しい配合や練り条件の変更は実機の試験練りを実施してより良い条件でコンピューター登録することにより確実に再現することができます。
CMB第二工場
噛み合い式ミキサーを中心にロールを3段多段配置して、A練り~B練りまでを1ステップで生産できます。1バッチが60kg前後の為、小口の精密、低温練りに適しており、少量多品種のご要望にお応えでいます。
FMB工場
UMB工場
外気を遮断したクリーンルーム仕様で20Lニーダー、14インチロールによる特殊小口練り工場です。カーボンを含まないシリコン、フッ素ゴムなどの特殊ゴムを生産します。この環境でペレタイザー、ストレーナ処理も行うことができます。
主要な試験設備
- テストロール 6インチ
- テストニーダー 3L
- テストプレス機
- 引張試験機
- キュラストメーター(ⅡF型)
- レオメーター(MDR-2000)
- ムーニー粘度計
- 老化試験機(ギヤーオーブン)
- 比重計
- 絶縁抵抗測定器
- 色差計、他